自分とつながるために

　大学のある職員の方からの推薦があったらしく
アドバイザリーコミッティ報告会に出席することになった。

最近、後輩から

「アドバイザリーコミッティとはＡＰＵを創立するときに
出資した企業のことですよ～。」

なる説明を受け、初めてその存在を知った。
ならば報告会は、株主総会みたいなイメージかしら。
高校以来、これといった人前でのスピーチはやっていないけれど、カンペあり（たぶん）の
２～３分程度のスピーチだからさほど難しくもないと思い、あまり深く考えずに軽く返事を
したわけだが・・・。

せっかくなので軽く調べてみた。


　以下、一般公開用「立命館アジア太平洋大学ＨＰ」より抜粋

立命館アジア太平洋大学の設置・運営に関するご助言やご協力をいただく
アドバイザリー・コミッティを1996年5月に設立し、287名の方々に
ご就任いただいています。また、留学生の推薦、就学援助、卒業生の受け入れ、
寄附講座の提供、客員教授の派遣、インターンシップの受け入れなど大学の
教育研究に対して具体的な支援をしていただくサポーティング・グループも
設立されています。


へ～～～。
うちの大学にこんなものがあったとは。が、登録されているメンバーを見ると、
びっくりするほどの顔ぶれが・・・。どっかの国の首相だったり大統領だったり
王子だったり。あんな企業やこんな企業の会長さんや社長さん、それから
我が国の元首相のあの人だったり（笑）

とは言うものの、大学と関わりを持たない方々がほとんどなんだろうと思う。
それこそうちの学生と関わることなんて皆無でしょうね。がしかし、そんなことを
言ったって、普段大学と関わりなくたって、そのうちの数十人は報告会に
参加するのかもと考えると、テンションが少なからず上がらないわけがない。
しかも、登録メンバーの中には俺の就職先の会社の会長さんが・・・。
職員曰く「おそらく参加します」とのこと。“おそらく”が気になるがね（笑）

組織全体を見つめている人たちの雰囲気・空気を味わえることなんてめったにないので
思いっきり会場で深呼吸をして、オーラを感じてこようと思う。当日、一人だけでも
ＨＰに載っている名前の人が出席していれば、東京まで出て行く甲斐があるってもんです。
・・・まじ一人だけでも。「本日、忙しくて出席できなかった方の名前を読み上げます」
というのだけは、避けてほしい（笑）

名刺を大量に持っていって、配りまくろうかな（笑）

　しかし、この世の中、本当に誠意・運・縁なような気がします。
一応、ＡＰＵ学生代表ということになるわけですが、これまでの学生生活を振り返ってみると
俺は大学のプラスになるようなことは何一つしていません（笑）
　バイトだろうとボランティアだろうと、授業や何かのスタッフといった大学運営に関わる
ことには何一つ携わっていないわけです。それこそ報告会に呼ぶ学生を選ぶ大学職員に
名前が知れ渡っているのは、授業・イベントなどなど大学運営に関わってきた学生だったり
成績優秀者上位の学生だったり、いわゆるＡＰＵラブな学生になるわけです。

　俺の名前なんて２～３人の職員が知ってれば良い方なわけだ。しかし、そんな俺が
今回選ばれている。その背景には、就職活動の６ヶ月間の大学職員とのバトルが
あるわけです。一番行きたかった業界の大手に勤めていた人が今うちの大学で
働いているわけだが、その人に半年間ずっと「この業界で働きたいんです！」と
言い続け、「そんなんじゃあ、何でこの業界なのか分からんぜ」と言われ続けた。
かなり厳しい人だった。ヒントくれないし。言葉きついし。正直、その人との面談の
あとに悔しくて泣いた回数３回だし。・・・就活で泣いた回数はもっと多いけど。

　で、そんな職員の方が、今回の学生選抜の推薦者。自分のためだから当然ですが、
逃げずに半年間その方に本気でぶつかっていたわけです。きっとそういう部分で
俺の人間性を認めてくれていたのかなと思う。だから推薦してくれたんだろうな。

　その人が大学で働いていて、俺がその人に出会ったのは本当に運がよく、縁があった。
その縁を次への縁に繋げたのは誠意なんではなかろうか。

　今回の報告会が、びっくりするような凄い人たちの集まりであろうと、本当に単なる形だけ
の報告会であろうと、この縁から縁への繋がりは自分の中で教訓になった気がする。

　残りの大学生活と、これからの社会人生活、何に対しても誠心誠意本気でぶつかって
いきたい。世の中、何がどうつながり、何がどう起こるか分からんからね。


本日の時間の有効具合 ： でも、やっぱりＨＰに載ってる方々が来てほしい（笑）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ぎり